スクワットの効果が出ない原因
下半身を鍛えるトレーニングの王道といえばスクワット。自重を使ったシンプルな動きながら、お尻にある臀筋群をはじめ、太ももの裏側にあるハムストリングなど広範囲の筋肉を鍛えられる。
でもスクワットは、一生懸命取り入れていても効果を感じられないことも。そんなときに大切なのが、自分のスクワットの取り入れ方を見直すこと。専門家によると、スクワットの効果が出にくいときに共通しがちな3つの原因があるという。
スクワットの効果が感じられないときにチェックしたい3つの原因をご紹介。
フォームが間違っている
スクワットの効果が感じられないとき、もっともよくある原因と言っても過言ではないのがフォームのミス。とくにスクワットはシンプルな動きだからこそフォームが命。間違ったフォームでのスクワットは、せっかくの筋トレの効果が半減してしまう。
フィットネスジム『Cressey Performance』の創設者であり、認定ストレングス&コンディショニングスペシャリストのトニー・ジェンティルコア氏は、スクワットの正しいフォームを身に着けるための3つのポイントを米Shapeで紹介。
スクワットで正しいフォームに導くポイント
・しゃがんだときに膝がつま先よりも前に出ないよう意識する
・背中や肩は丸めず、肩甲骨を寄せて下に引っ張るイメージで
・膝からつま先までが同じ方向を向いた状態をキープ
誤ったフォームでのスクワットは、筋肉に効きにくいだけでなく腰や膝を痛める原因にもなってしまうので、正しいフォームを習得できるよう心がけて。
スクワットを取り入れる頻度が少ない
スクワットをしていてもイマイチ効果を感じられない理由には、取り入れる頻度の少なさも考えられるという。
ジェンティルコア氏は、「たとえ正しいフォームでスクワットができていたとしても回数や頻度が少ないと、効果が出て筋肉がつくまでにかなりの時間がかかってしまいます」と指摘。最低でも週に2~3日はスクワットを取り入れ、10~20回を3セットずつ行なうよう勧めた。
それでも効果が感じられない場合は、ダンベルなどのウエイトを使うのもオススメだそう。
バリエーションが少ない
長期間スクワットが習慣化していて、徐々に効果が得られなくなってきた…というときは、スクワットのバリエーション不足が原因かも。
ジェンティルコア氏は、「ノーマルなスクワットは効率のよい筋トレではありますが、1つの動作だけを取り入れていてはそれほど大きな変化は得られません」と説明し、さまざまな種類のスクワットを実践するようアドバイス。
スクワットのバリエーションには、片足のみでスクワットをする「ピストルスクワット」や、脚を前後に開いて後ろに引いた足を台などに乗せてスクワットをする「ブルガリアン・スクワット」、両脚を大きく開いてスクワットをする「SUMOスクワット」などさまざまな種類がある。種類ごとにターゲットとなる筋肉も若干変わってくるので、さまざまな種類を取り入れるのが、効果が得られやすくなる近道なのだという。
スクワットの効果が出にくくなる3つの原因。当てはまっていた人は、ぜひ見直してみて。