10. メーガン妃をめぐってウィリアム皇太子と暴力をともなう喧嘩になった
メーガン妃との交際をめぐっては、ウィリアム皇太子が彼女を「気難しくて、無礼で、不愉快」などと呼んだことがきっかけで、兄弟で怒鳴り合いの喧嘩になったとも本書では明かされている。怒鳴り合いはエスカレートし、「ウィリアムはグラスを置き、私を別の名前を呼んで、私に襲いかかってきました」とヘンリー王子は振り返っている。
「彼は私の襟をつかみ、ネックレスを引きちぎり、私を床にたたきつけたのです。私は犬用のボウル(犬用食器)の上に背中から着地し、ボウルは背中の下で割れ、その破片が背中に刺さりました。私は倒れたまましばらく呆然としていましたが、立ち上がって『出て行ってくれ』と言いました」。
ウィリアム皇太子からは“やり返す”ように促されたが、拒否したとヘンリー王子は記している。ウィリアム皇太子からは間もなくして謝罪があったという。
11. メーガン妃とキャサリン妃がギクシャクしたいくつかの“気まずい瞬間”
本書では、メーガン妃とキャサリン妃がギクシャクすることとなったいくつかの気まずい瞬間についても触れられている。まずは、2018年に行われたヘンリー王子とメーガン妃の結婚式を前に、フラワーガールを務めるシャーロット王女のドレスをめぐって不仲騒動が起きたことについて。
この時2人は、シャーロット王女のドレスのお直しを“テーラーにお願いする、お願いしない”をめぐってひと悶着があったのだが、一連のやり取りの後でメーガン妃がキャサリン妃のことを「ベビーブレイン(※)に違いない」と愚痴ったことが本人の耳にも入り、さらなる騒動に発展。
※妊娠中あるいは出産直後の多くの女性から報告される記憶障害、集中力低下、ぼーっとするなどの症状。
結婚式の翌月に仲直りをするために設けたお茶会で、「あなたは私のホルモンについて話をしていたそうですね。私のホルモンの話をするほど、私たちは親しくありません」と詰め寄る場面があり、メーガン妃は、自分は仲の良い友達に対してよくそういうことを言うのだと説明し謝罪したが、それを聞いたウィリアム皇太子は「失礼だよ、メーガン。イギリスではありえない」と怒り心頭だったという。
また、メーガン妃がキャサリン妃に「リップを貸してほしい」とお願いしたときにも気まずい空気が流れたことがあったとも綴られている。ヘンリー王子によれば、2018年にメーガン妃、キャサリン妃、ウィリアム皇太子と一緒に4人でチャリティ財団「ロイヤル・ファウンデーション」のフォーラムに一緒に出席した際に“事件”は起きたそう。
ヘンリー王子によれば、メーガン妃がリップを塗り忘れたことに気づき、キャサリン妃に貸してほしいとお願いすると、キャサリン妃は「あっけに取られた様子で、しぶしぶ自分のハンドバッグから小さなチューブを取り出した」そう。リップグロスを指に少しって唇に塗るメーガン妃の姿を見ながらキャサリン妃は「険しい表情をしていた」という。