インスタグラムを駆使!エミラタは大胆な写真で社会に抗議してきたフェミニスト
モデルとして女性のボディイメージへの偏見に対抗
自身のブランディングに抜かりがない彼女は、社会問題に対する自身のスタンスを明確にさせてきたことでも、多くの称賛を集めてきた。なかでも、女性のボディイメージは、彼女が特に積極的に声をあげてきたトピックの1つ。
「12歳にしてバストがDカップあったせいで、人々はまるで21歳の女性を見るかのような目で私を見ていました。私に自分の体つきをアイデンティティの1つとして受け入れ、他人にどんな風に見られているかを理解し、受け入れることはすごく難しかった」とかつて打ち明けたことがあったように、幼少期の頃から胸の大きさによる理不尽に悩まされてきたというエミリー。以前には、胸が大きすぎるという理由で俳優としての仕事が来ないと語ったこともある。
それでも、エミリーはとりわけ自身のインスタグラムを使いこなし、同SNSの“乳首NGポリシー”に反した写真を投稿するなど、大胆でセクシーな写真を数多く投稿してきた。
以前、「バストを見て、“美しい”とか“女性らしい”と感じる代わりに、“いやらしい”とか“下品だ”とか思ってしまう世間の風潮は間違ってると思います」とコメントしたエミリーは、自身が露出の多い写真をインスタグラムに投稿しているのは女性として自分自身を表現しているに過ぎないとして、次のように語った。「どんな方法であろうと、女性が自分に自信を持つためにする表現であれば、それはフェミニストとしての行動だと言えると思います」。
そんな彼女が大きなファンベースを築くことになったのも、インスタグラムへの投稿から。記事執筆時点でインスタグラムでは2,900万人を超えるユーザーにフォローされている。
社会問題にも積極的に声をあげてきた
エミリーが声をあげてきたのは、ボディイメージへの偏見だけではない。フェミニストとして、エミリーは女性が置かれている環境をめぐる様々な社会問題について、積極的に自身の意見を発信してきた。
2019年には、エミリーらしく一輪の花で局部を隠したヌード写真を投稿して、中絶禁止を定める法律に抗議したほか、同年には米Harper’s Bazaarにワキ毛についてのエッセイを寄稿。「私がワキ毛を剃ろうが伸ばそうが、それは私次第。私にとって、体毛は女性が“選択する能力”を行使する1つの重要な機会です。そしてその選択は、体毛を生やしたいか生やしたくないか、彼女たち自身がどう感じたいかに基づくべきものなのです」と綴って、体毛を生やすか剃るかはそれぞれの自由だと説いた。
一児の母として母親への偏見にもNo!を
2021年3月には、当時の夫だった俳優で映画プロデューサーのセバスチャン・ベア・マクラードとの間に第1子となるシルベスター・アポロ・ベアをもうけて、母親になったエミリー。妊娠中には、”自分のジェンダーは自分で決めて欲しい”という思いから、シルベスターのジェンダーを18歳まで公表しないという方針を明かしていた彼女だが、出産してからはマミー・シェイミング(母親批判)の標的になることも。
たびたびマミー・シェイミングの標的にされてきたエミリーは2021年7月、世間がブリトニー・スピアーズに対する過去の扱い方を反省することになった一件に言及して、自身に寄せられる批判にインスタグラムストーリーズで次のように反論した。
「私たちは今、ブリトニーに対して批判を浴びせて彼女をダメな母親と呼んだことについて省みているところだよね。みんな、社会全体として“行ないを正そう”としている。それなのに、私のもとに寄せられるコメントは、私には母親になる資格が無いといったヒドいものばかり。恥を知りなよ。あなたが私のことを嫌いだろうが、セレブ全般や女性そのものを嫌いだろうが、私の知ったことじゃない。でも、人の親になるというのは、すごく怖いこと。誰だって、他人にダメな母親だなんて言われる筋合いはない」