1月
ドラマ『Empire 成功の代償』でジャマルを演じる俳優兼シンガーのジャシー・スモレットが、シカゴにある自宅から出て来たところを2人組の男に襲撃され、暴行を加えられたうえに首に縄をかけられて謎の液体を浴びせられた事件が、ジャシーの「自作自演」であった可能性が高いことが判明。
ジャシーは容疑を全面的に否認しており、結局、自身にかけられていた16件の罪状ですべて不起訴となったが、『Empire 成功の代償』への復帰のめどはたっておらず、事実上の“降板”処分というかたちに。
さらに、1月末には大の親日家として知られるシンガーのアリアナ・グランデが入れた「日本語のタトゥー」をめぐって炎上騒動も。意味が間違っている漢字のタトゥーを入れたことや、自身のオフィシャルグッズに日本語を起用したことが、「文化の盗用（Cultural Appropriation）（※）」にあたるとして、海外のファンから非難が殺到。
※近年よく議論されるトピックの1つで、ある民族の文化的要素を、その文化に属していない人たちが取り入れること。
この件で批判を浴びたことを理由に、アリアナは数年前から密かに頑張っていた日本語の勉強を「やめる」と宣言した。
2月
仏現地時間2月19日、有名ブランド、シャネル（CHANEL）やフェンディ（FENDI)、そして自身の名前を冠したカール・ラガーフェルド（Karl Lagarfeld）などのデザインを手がけ、”モードの皇帝”と呼ばれたデザイナーのカール・ラガーフェルド（享年85歳）が死去。
ファッション界のレジェンドの死に世界中が深い悲しみに包まれたほか、推定220億円とも言われる遺産の行方にも注目が集まった。
また2月には、リアリティスター兼実業家のカイリー・ジェンナー（当時21歳）の個人資産がついに10億ドル（約1,100億円）を突破。これによりカイリーはフェイスブック創設者のマーク・ザッカーバーグが保持していた23歳という記録を破り、「史上最年少でビリオネアとなった人物」として認定された。
その一方で、カイリーの大親友と知られるジョーディン・ウッズが、カイリーの義父姉で同じくリアリティスターのクロエ・カーダシアンの恋人トリスタン・トンプソンと、彼の自宅で開かれたパーティーで“イチャイチャ”していたことが発覚。この浮気騒動が原因で、カイリーは「1番の親友」を失い、クロエはトリスタンと破局した。
3月
現地時間2月27日に脳卒中で倒れ、近隣の病院に救急搬送された俳優のルーク・ペリーが、数日間生死の境をさまよったのち、現地時間3月4日に家族や友人らが見守るなか息を引き取った。90年代に一世風靡したドラマ『ビバリーヒルズ高校白書／青春白書』のディラン役でブレイクしたルークは、現在放送中の青春ミステリードラマ『リバーデイル』に主人公の父親役で出演していた。
さらに、3月末にはこれまで数々のハリウッド映画で主演を務めてきた俳優のニコラス・ケイジが、酒に酔った勢いで20歳以上年下のコイケ・エリカという日本人女性と結婚するも、それからわずか4日後に婚姻関係の無効を申し立てるとう珍事件が発生。
離婚を不服とするコイケ氏が、ニコラスに配偶者としての扶養料を求めているという話もあったが、その後、金銭面でどのような決着がついたのかはわかっていない。
4月
仏現地時間4月15日、フランス・パリの中心部を流れるセーヌ川の中州、シテ島にあるノートルダム大聖堂で大規模な火災が発生。消火活動を始めてから約9時間後の16日未明にようやく鎮火し、なんとか建物全体に火の手が回ることは食い止められたが、尖塔と屋根が焼失するなど甚大な被害を被った。
パリを象徴する建造物の一刻も早い復旧を願って、数多くの高級ブランドを有するファッション業界最大手のケリングとLVMHが、大聖堂の再建費用としてそれぞれ約126億円（ケリング）と252億円（LVMH）の寄付をすると表明したことが話題に。
シリーズの集大成となるマーベルMCU映画『アベンジャーズ／エンドゲーム』の公開がスタート。世界累計興行収入は27億4300万ドル（6月20日時点）で、歴代1位の『アバター』（27億8800万ドル）に迫っているが、残念ながら「『アバター』の記録は超えられない」というのが大方の予想となっている。
5月
イギリス王室のヘンリー王子の妻メーガン妃が、待望の第1子となる男児アーチーを出産。王位継承委は第7位だが、現段階でエリザベス女王から「王子」の称号を与えられていないため王子ではない。ただし、女王の判断によって今後「王子」の称号を得る可能性もある。
同じ月に、リアリティスターのキム・カーダシアンとラッパーのカニエ・ウェストのあいだに、第4子となる男児が誕生。第3子のシカゴちゃんに続いて代理母による出産で、サーム君と名付けられた。
6月
シンガーのジャスティン・ビーバーが、ショービズ界の大先輩にあたる俳優のトム・クルーズに対し、「トム・クルーズとオクタゴン（※）で対戦したい。トム、もし試合を断ったら、君は臆病者ということになり、一生後悔することになる」と、いきなり挑戦状を叩きつけて挑発。
後になってジャスティンがノリで言っただけで本気ではなかったことを明かし、事態は収束したと思われていたが、総合格闘技団体UFCの代表ダナ・ホワイトが試合開催に前向きな反応を見せたことで、「ジャスティン・ビーバー対トム・クルーズ」が現実味を帯びてきている。
さらについ先日、キム・カーダシアンが新たに立ち上げを発表したシェイプウェア（補正下着）専門のブランド「KIMONO（キモノ）」が、日本の伝統的な衣装である「着物」とまったく同じ名前であることから“文化の盗用”にあたるとして批判が殺到。
2019年の上半期最後の炎上はアメリカだけでなく、日本国内からも批判の声が多く上がっており、まだ収束するにいたっていない。ちなみに、キムは批判を受けて「私は日本文化における着物の重要性を理解していますし、深く尊敬の念を抱いています」と弁解したものの、ブランド名を変更する意志はないことを明確にしている。（フロントロウ編集部）
