1月
『ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ』が配信されて、ダニエル・ラドクリフやルパート・グリント、エマ・ワトソンといったキャストたちが久しぶりに顔を揃えて大きな話題に。ダニエルが実はシリーズで敵同士だったヘレナ・ボナム=カーターに密かな恋心を抱いていたことを明かしたり、エマが初恋相手だったマルフォイ役トム・フェルトンへの想いを明かしたりと、貴重な話の数々が飛び出した。
1月9日には悲しい訃報に直面することにもなった。『フルハウス』のダニー役などで知られる俳優のボブ・サゲットが、米フロリダ州オーランドにあるリッツ・カールトンホテルの部屋で65歳で亡くなった。ボブの訃報を受けて『フルハウス』でジェシーおいたんを演じたジョン・ステイモスは自身のインスタグラムを更新して、デイブ・クーリエ(ジョーイ役)やキャンディス・キャメロン(D.J.役)、アシュレー&メアリー=ケイト・オルセン姉妹(ミシェル役)ら共演者と連名で追悼文を発表した。
2月
冬季オリンピックである北京五輪が行なわれて、ドラマ『ヴァンパイア・ダイアリーズ』のニーナ・ドブレフの恋人としても知られる、スノーボードのアメリカ代表選手であるショーン・ホワイトなどが活躍。ショーンを全力で応援するニーナの姿が話題になった。
そして、未だに続いているロシアによるウクライナ侵攻が始まったのも今年2月。世界各地で反戦を訴えるデモが起こるなど、世界中から反発の声が寄せられたロシアによるウクライナ侵攻をめぐっては、エンターテイメント界でもボイコットの動きが広がり、グリーン・デイらがロシア公演の中止を発表。また、ショーン・ペンが自ら現地を訪れて取材を行なったり、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の特使を務めていたアンジェリーナ・ジョリーが独断で現地を訪れたりしたりするなど、セレブたちも行動を起こした。
3月
第94回アカデミー賞授賞式が開催。ろう者のレプリゼンテーションを高めた映画『コーダ あいのうた』が作品賞を受賞した2022年のアカデミー賞は、日本発の映画『ドライブ・マイ・カー』が国際長編映画賞を受賞したことでも注目を集めたが、授賞式で最も話題になることとなったのが、映画『ドリームプラン』で主演男優賞を受賞したウィル・スミスが、妻ジェイダ・ピンケット・スミスに対するジョークに腹を立て、プレゼンターとして登場したコメディアンのクリス・ロックをビンタした騒動。ウィルはこの先10年にわたって映画芸術科学アカデミーが主催するイベントを出禁になるなど、様々な余波があった。ウィルは7月にインスタグラムに6分弱の動画を投稿して、改めて騒動について謝罪した。
俳優エズラ・ミラーが、治安びん乱とハラスメントの容疑で米・ハワイ州で逮捕。エズラは保釈金を支払って保釈されるも、翌4月にも暴行容疑で逮捕。さらに、6月には12歳少女へのグルーミングを告発されたほか、8月には強盗の容疑で起訴されることに。エズラは8月に一連の行為を謝罪する声明を発表して、治療を開始したことを報告した。
英現地時間3月30日にザ・ウォンテッドのメンバーであるトム・パーカーが逝去。トムは2020年11月に末期の脳腫瘍を患っていることを公表して、闘病を続けていた。トムの訃報を受けて、ザ・ウォンテッドのメンバーや、交流のあったワン・ダイレクションのリアム・ペイン、エド・シーランらが追悼の意を表明した。
4月
第64回グラミー賞授賞式が開催。ジョン・バティステがアルバム『ウィー・アー』での主要部門の最優秀アルバム賞受賞を含む、全5部門を受賞して、2022年の最多受賞者に。デビューシングル「drivers license」をリリースして以降、飛ぶ鳥を落とす勢いで世界的にブレイクを果たしたオリヴィア・ロドリゴは最優秀新人賞を含む3部門を受賞して、その実力を証明してみせた。
音楽界で最も注目を集めるフェスティバルの1つであるコーチェラ・フェスティバルがコロナ禍を経て3年ぶりに開催。ハリー・スタイルズ、ビリー・アイリッシュ、ザ・ウィークエンド&スウェディッシュ・ハウス・マフィアがヘッドライナーを務めた。また、ハリーは2022年を代表する大ヒット曲となる「As It Was」を4月にリリース。ここから、ハリーの本格的な大ブレイクがスタートした。
5月
トム・クルーズ主演作『トップガン』の約36年ぶりの続編『トップガン マーヴェリック』が公開され、日本でも累計興行収入が130億円を超えるなど2022年を代表する大ヒット作に。“追いトップガン”なる言葉も生まれて、多くのファンが複数回にわたって同作を観に映画館へ足を運ぶなど、社会現象になった。
Netflixオリジナルシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の3年ぶりの新シーズンとなる、シーズン4がついに配信。Vol.1とVol.2に分けて配信されて、Vol.2は7月に配信された。もちろん、シーズン4も世界中の多くのファンを魅了して、エディを演じたジョセフ・クインのようなニュースターが誕生したほか、劇中で使われたケイト・ブッシュの「Running Up That Hill」がリバイバル・ヒットになるなど、大きな話題になった。
6月
約5年の交際期間を経て2021年に婚約していたブリトニー・スピアーズとサム・アスガリが結婚式。2021年11月に約13年間続いた父親ジェイミーによるブリトニーの成年後見人制度が終わりを迎え、晴れて行なわれた結婚式には、友人であるパリス・ヒルトンやマドンナ、ドリュー・バリモア、セレーナ・ゴメスら多くのセレブが駆けつけた。
ジョニー・デップが元妻であるアンバー・ハードが米Washington Postに寄せた論説をめぐって名誉毀損で訴えた裁判に判決。陪審員は名誉毀損であると判断してジョニーに1500万ドル(約20億円)の賠償額を認めた一方で、アンバーが告発した虐待をジョニーの弁護士が「デマ」だとしたことは名誉毀損にあたると判断し、アンバーに200万ドル(約2.6億円)の賠償額を認め、法的にはジョニーが勝訴。一件落着したかと思われたが、その後、12月に入ってアンバーが再審を請求。同月に示談となるまで、長きにわたって法廷闘争が続いた。
アメリカで1973年に女性の中絶の権利を認めた「ロー対ウェイド」裁判の判決が、米最高裁で覆され、女性の中絶の権利が憲法で保障されなくなった。当然、ショービズ界からも抗議する声が多くあがり、テイラー・スウィフトらが連邦最高裁判所の決定に遺憾の意を表明。ジャスティン・ビーバーやジェフリー・ディーン・モーガンなど、男性セレブたちもこの決定に怒りの声をあげた。
また、裁判所に関連したニュースとして、未成年を含む女性への性的虐待や性的目的の人身売買などの罪で、R&BシンガーのR.ケリーに禁錮30年の判決が言い渡されたのも6月だった。
(フロントロウ編集部)